Home Gallery Tips Profile Blog Contact Links
■ Photoshop Tips 波形フィルタを使った泡の表現 ■

水中に漂う泡を作ってみます。
窓につく水滴や、葉っぱの上のしずくなどの描写にも応用できると思います。


工程1 まず、元になる泡を作成します。

Photoshop上で、背景を黒にした100×100ピクセルの新規画像を用意し、新規レイヤーを作成し、楕円選択ツールで円の選択範囲を作ります。(図左上)

選択範囲をアクティブにしたまま、白のブラシツールで泡のフチになる部分をわりとラフな感じでなぞります。 (図右上)

映り込みにあたる部分は、ブラシツールの不透明度を50%に落として、他の部分より薄くなるように塗ります。(図左下)

ハイライトを2箇所、左上と右下に入れます。(図右下)

全くこの通りでなくても構いませんし、それらしく見えればリアルに描く必要はありません。
工程2 作成した泡を青いグラデーションをひいた500×500ピクセル程度の新規画像にペーストします。
大きさを図のように適度に縮小したのち、5〜6個ぐらいコピーしてランダムに配置します。
工程3 作成した泡のレイヤーに、フィルタメニュー→“変形 ”→“波形...”を適用します。
今回の設定は
[波数:1] [波長:最小1/最大180][振幅:最小1/最大60]
[比率:水平100/垂直100]
といった感じですが、同じ数値でなくても構いません。
ただ、あまり細かく波立たせると、泡も細かく変形してしまうので、大きくうねらせるような設定が良いと思います。
工程4 今回の設定を適用した場合は、こんな感じになります。
波形フィルタは泡の配置した場所や、ちょっとした設定の違いによって、 適用した結果が大きく変わるので、自分が望む泡の形を作るために、プレビューを見ながら試行錯誤してみて下さい。
工程5 次は泡を増やしていく作業です。
泡を一つずつコピーしたり、レイヤーごと幾つかの泡をまとめてコピーしたりしつつ、拡大縮小、回転などを使いながら、色々な泡のバリエーションを作っていきます。

基本形状のパターンが足りないなと思ったら、再度波形フィルタを部分的に適用しても構いません。(Command+Fを使うと便利です)
工程6 図のように、上の方の泡は比較的大きく大胆に、下の方の泡は細かくというように配置していくと、下から浮かんでくる泡の感じが出ます。
工程7 さらに細かい泡を追加し、ところどころぼかしを入れたり、透明度を変えて奥行き感を出せば完成です。
(画像クリックで拡大できます)
作例では泡の数を少なめにしていますが、細かい泡をもっと増やしたり、泡の形状を考えながら作れば、さらにリアルに作り込むこともできます。

Back

 Copyright (C) 2008 Tomoaki Saito All Rights Reserved.