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■ Photoshop Tips 炎の作り方 ■

Photoshop Tipsの定番とも言える炎の作り方です。
炎の色とゆらめきを後からある程度自由に変更できます。


工程1 Photoshop上で500×500ピクセル程度の新規画像にレイヤーを一つ作成します。

ツールボックスの描画色と背景色が黒と白になっていない時はキーボードの(D)を押して初期設定に戻し、背景とレイヤー1にそれぞれ、フィルタメニュー→“描画”→ “雲模様1”を適用します。
レイヤー1は[乗算] で合成し、画像を統合します。
工程2 作成した画像に、フィルタメニュー→“変形 ”→“波形...”を適用します。
今回の数値は以下です。

[波形:正弦波]
[波数:999] [波長:最小200/最大350]
[振幅:最小1/最大1]
[比率:水平100/垂直100]
[未定義領域:ラップアラウンド(巻き戻す)]
工程3 出来上がった画像に、
フィルタメニュー→“変形”→“極座標...”[極座標を直交座標に]
を適用し、カンバスを上下に反転しておきます。
工程4 この背景をコピーしてレイヤーを作成し、再度、フィルタメニュー→“変形 ”→“波形...”を適用して炎のゆらめきをつくります。
数値は以下です。

[波形:正弦波]
[波数:60] [波長:最小18/最大85]
[振幅:最小1/最大3]
[比率:水平100/垂直100]
[未定義領域:端のピクセルを繰り返して埋める]
工程5 さらにもう一度、フィルタメニュー→“変形 ”→“波形...”を適用してゆらめきのパターンを増やします。
先ほどと値は少し変えて適用します。

[波形:正弦波]
[波数:270] [波長:最小18/最大225
[振幅:最小1/最大3]
[比率:水平100/垂直100]
[未定義領域:端のピクセルを繰り返して埋める]
工程6 フィルタを適用したのち、 フィルタメニュー→“「波形」をフェード... ”(Command+Shift+F)[不透明度:70%][描画モード:比較(明)]を使って合成します。

出来上がったこのレイヤー(背景のコピー)は 、
レイヤーオプション[描画モード:比較(明)][不透明度:60%]
に設定し、背景が透けている状態にしておきます。
工程7 ここで炎に色を付けるために、赤色と黄色を塗りつぶしたレイヤーを二つ作成します。
黄色レイヤー:[オーバーレイ]
赤色レイヤー:[ソフトライト]
不透明度は各70%で合成し、図のように黄色レイヤーを上にして並べます。
工程8 適用するとこんな感じになります。
レイヤーを2つ用意して色を付けるのは、色相・彩度やカラーバランスを使って色を付けるよりも多少面倒ですが、このほうがより色に深みが出て、よりリアルな炎になる…気がします。
工程9 最後に赤色レイヤーの下にレベル補正やトーンカーブの調整レイヤーを作成して、全体の調子を整えます。
(一番上に調整レイヤーを置くと結果が異なるので注意して下さい)

基本的にハイライトを明るく、シャドウを暗くというコントラストを強めるような補正になりますが、細かい調整はお好みで。
工程10 これで完成です。 (画像クリックで拡大できます)
レイヤーが2つに別れているので、組み合わせ次第で色々なバリエーションが作れると思います。
Photoshopに慣れている方なら、ここからさらに、

1. フィルタのシャープ等を使い、炎のエッジを強調する
2. 覆い焼きツールでハイライト部(炎の中心部)を明るくする

といった工程を追加すれば、よりオリジナリティのあるリアルな炎を作れるのではないかと思います。
波形フィルタを使いながら色々試してみて下さい。

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