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まず、銀河のベースとなる渦巻きですが、今回は定番のフィルタワークではなく、実験もかねてShadeを利用して作成してみました。
ということで、この基本画像がないと始まらないと思いますので、
この基本画像は、著作権フリー画像として配信させて頂きます。
ご自身で作られる銀河画像のベースとして、商用、非商用問わず、ご自由にお使い下さい。
(左の画像をクリックするとダウンロードできます)
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では、この基本画像を利用して制作することを前提に、まずは変形から。
基本画像の星の部分を楕円形選択ツールで切り取って、レイヤー化したのち、図の様に遠近感を付けながら斜め方向へ変形します。
それらしく見える角度などは、宇宙に関する書籍を参考にしたり、ネットのイメージ検索を利用すると良いと思います。
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資料も参考にしつつ、自分の仕上がりイメージに合わせて基本的な色づけを行います。
作例では、ディスク部分はカラーバランスで青緑に変更し、中心部は、ブラシツールの描画を[モード:カラー]にして、黄色をのせました。
出来上がった画像は、複製して新規レイヤーにし、“ぼかし(ガウス)”でぼかしたのち、[描画モード:スクリーン][不透明度:50%]で合成しておきます。
こうすると、点々に光彩が加わり、発光しているように見えます。
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次に渦に沿った光彩の表現を追加します。
黒く塗りつぶした新規レイヤーを作成し、図の様にフィルタ→“描画”→“逆光...”を上下に2回適用します。
作例ではレンズの種類を[105mm]の青系に設定しています。
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次に、フィルタ→“変形”→“渦巻き...”を時計回りに適用し、楕円の選択範囲で切り取って、ベースの渦巻きに合わせて斜めに変形させ配置します。
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このレイヤーを、レイヤーオプション[描画モード:スクリーン][不透明度:15%]で合成します。
渦巻きのレーンの流れに沿っていないはみ出し部分は、パスや消しゴムツールを使ってベースに馴染ませつつ消去しておきます。
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銀河の中心部のふくらみ(バルジ)も、 黒く塗りつぶした新規レイヤーを作成し、フィルタ→“描画”→“逆光...”を適用した画像を利用して作成します。
渦巻きの角度に合わせて変形したやや大きめの光と、真ん中で強く光っている真円の光と、2種類を用意し、2つとも[描画モード:スクリーン]で合成しています。
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次に、渦巻きの中の大きめの光の粒を作成します。
黒に塗りつぶした新規ファイルを作成して、
フィルタ→“ノイズ”→“ノイズを加える...”を適用、更に
フィルタ→“ぼかし”→“ぼかし(ガウス)”でぼかし、
イメージ→“色調補正”→“レベル補正...”でコントラストを上げると、白い粒が浮き上がってきますのでこれを利用します。(Photoshopで星空を作る定番のパターンですね)
今回はそれに加えて、フィルタ“ノイズ”の部分を“テクスチャ”→“ステンドグラス...”に変えて適用したものを[描画モード:スクリーン]で合成し、大、小の星を作り出しています。
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出来上がった画像の一部を選択して元画像にコピー&ペーストし、[描画モード:スクリーン]で合成、仕上がりイメージを意識しつつ、渦巻きの形状に合わせて重ねていきます。
大体の作業が終わったら、部分的に描画[モード:カラー]にしたブラシツールで、星に青や紫の色味を加えます。
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○で示してある、よく銀河の画像に見られる星々間の切れ目は、小さめの消しゴムツールで光の粒の間を通り抜けて行くように削って表現しています。
フィルタワークでも不可能ではない部分ですが、こういうポイント部分を手作業で行うと、リアリティがぐんと増してきます。
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背景となる細かい星々の作成は、先ほどの「渦巻きの光の粒」と同じく、“ノイズ”→“ぼかし”→“レベル補正...”のパターンで作成します。
さらに覆い焼きツールで、銀河の周辺部を他の部分よりも少し明るくしてあります。
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背景の大きな星も、先ほどと同じ
“ステンドグラス...”→“ぼかし”→“レベル補正...”のパターンで作成可能ですが、形状の乱れがないキレイな星を作りたい場合は、
・ブラシツールをカスタマイズして、一気に何個も星を描く
・逆光を複数回適用した画像をコピー&ペーストする
などの方法をとると良いと思います。(この作例では、両方の方法を使用しています)
星の色の変更は、カラーバランスや、描画[モード:カラー]にしたブラシツールで。
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最後に、全体の色調を好みに合わせて補正すれば完成です。
(画像クリックで拡大できます)
基本画像(galaxy_base.jpg)は加工等ももちろん全て自由ですから、重ね合わせてみたり、数を増やしてみたり、色々と試して、オリジナルの“銀河”を創造してみて下さい。
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